【図解】四柱推命|乙日生まれの「大運」と十二運(動物占い)、接木運、大運空亡など

乙日生まれの大運と十二運

四柱推命における乙(きのと)日生まれの大運と十二運を図解しました。

下の図は、外側から「乙と十二支から導く十二運」「120分割」「十二支の蔵干(主な2つの説)」「十二支」「日主としての乙」を表しています。

大運は、命式の月柱の干支を起点として、順回りまたは逆回りに巡ります。

120分割の1メモリは1年を表しており、人生120年を俯瞰することができます。


乙日生まれの大運と十二運の図


四柱推命の十二運(生旺墓絶)は、太陽と地球の関係によって生じる一年の12段階の変遷を人の一生に準らえたものです。

算命学では十二大従星と言われ、動物占いの12の動物も十二運に対応したものになります。

乙と十二支の組み合わせによって導かれる十二運は、以下の12通りです。

  • 乙子=病(天胡星)(動物占い・子守熊)
  • 乙丑=衰(天堂星)(動物占い・たぬき)
  • 乙寅=帝旺(天将星)(動物占い・虎)
  • 乙卯=建禄(天禄星)(動物占い・ライオン)
  • 乙辰=冠帯(天南星)(動物占い・黒ひょう)
  • 乙巳=沐浴(天恍星)(動物占い・チータ)
  • 乙午=長生(天貴星)(動物占い・猿)
  • 乙未=養(天印星)(動物占い・こじか)
  • 乙申=胎(天報星)(動物占い・狼)
  • 乙酉=絶(天馳星)(動物占い・ペガサス)
  • 乙戌=墓(天庫星)(動物占い・ひつじ)
  • 乙亥=死(天極星)(動物占い・ゾウ)


十干と十二支が陰陽を同じくする干支は60通りあり、六十干支と言います。

四柱推命は干支暦を用いて、生まれ年を年柱、生まれ月を月柱、生まれ日を日柱、生まれた時刻を時柱として六十干支で表します。

乙日生まれの人の日柱は、以下の6通りです。

動物占いの12の動物は、さらに60通りに分類されていますね。

  • 乙丑(社交家のたぬき)
  • 乙卯(統率力のあるライオン)
  • 乙巳(足腰の強いチータ)
  • 乙未(しっかり者のこじか)
  • 乙酉(強靭な翼を持つペガサス)
  • 乙亥(人気者のゾウ)


日柱の天干は日主と言われ、四柱推命において中心となる星です。

以下、日主「乙」の大運の流れを簡単にみていきたいと思います。


卯月乙日生まれ

卯月乙日生まれを例にします。

卯月は、二十四節気の啓蟄から清明前日までを指す節月です。

暦の上では春の真ん中の節月であり、春分を含み、木の気が旺盛です。

旺相死囚休の理論からは、卯月乙日は月令を得ていることが分かります。

月柱十二運は「建禄」ですが、日主の強弱(身旺・身弱)を判断する場合は、「旺相死囚休」と「生尅制化」をもとに四柱八字をよくみて判断する必要があります。


下の図は、卯月春分(3月21日頃)乙日生まれの大運の流れを図解したものです。

矢印は、目安として100歳までを表しました。

大運の「順行・逆行」は、生まれ年の陰陽と性別の組み合わせによって決まります。

  • 陽年(子年、寅年、辰年、午年、申年、戌年)生まれの男性は順行、女性は逆行
  • 陰年(丑年、卯年、巳年、未年、酉年、亥年)生まれの男性は逆行、女性は順行


【卯月春分乙日生まれ・順行】


乙日生まれの大運の流れ・順行の図


【卯月春分乙日生まれ・逆行】


乙日生まれの大運の流れ・逆行の図


このように図にすると、乙日生まれの人が陰木の気を纏いながらも、年々、月々、日々、刻々と変化する陰陽五行の気を受けて、自ら変化し続けていくことがイメージできるのではないでしょうか。

大運の起点となる日主と月干支の関係は本質的な部分なので、大運が移り変わってもベースにあり続けます。

移り変わりとともに、エネルギーが重なっていくようにイメージしてみてください。


接木運

接木運とは、大運において十二支の方角が変わる丑寅(艮)、辰巳(巽)、午未(坤)、戌亥(乾)の四隅で訪れるものであり、転角とも言われます。

一年に四季があり季節の変わり目には土用があるように、人生にも季節のような概念があり、30年に1度の節目で人生の転機が起こりやすいことを表しています。

接木運は転換点であり期間は決まっていませんが、人生の季節が変わる数年前から心境の変化や価値観の変化、また環境の変化の兆しを感じることがあるかもしれません。

また、五行の流れからみると、接木運を順行で超えるか逆行で超えるかによって感じ方が変わることも考えられます。


四柱推命の接木運の図


卯月春分のように、二十四節気の二至二分(冬至・夏至、春分・秋分)生まれの人は、順行・逆行ともに15歳前後と45歳前後に接木運が訪れます。

また、四立(立春、立夏、立秋、立冬)生まれの人は、30歳前後と60歳(還暦)前後に接木運が訪れます。

上記の八節以外の生まれの人は、順行・逆行で接木運が訪れる時期が異なります。

図の矢印を生まれた日に合わせて確認してみてください。

その場合、120分割の1メモリを約3日として二十四節気を基に調べることができます。

各年の二十四節気の日付は、ページ「生まれ年の暦」に記載しているので、よかったら参考にしてください。

ちなみに、このブログでは二十四節気は定気法を採用していますが、恒気法(平気法)を採用する占い師さんもいますし、厳密には節入り日の時刻も考慮して立運の値を割り出す必要があります。


大運空亡

大運において、日柱の空亡となる十二支が巡る20年間のことを大運空亡と言います。

算命学では大運天中殺、六星占術では宿命大殺界と言われるものです。

下の図は、「空亡・天中殺早見表」です。

六十干支(十干十二支)を6通りに分ければ当然ながら十二支は2つずつ余りますが、この余った十二支をもって「空亡」と言うものです。

乙日生まれの人の空亡は、以下の6通りです。

乙の干支番号は、下一桁「2」です。

  • 02乙丑(戌亥空亡)(戌亥天中殺)(土星人)
  • 12乙亥(申酉空亡)(申酉天中殺)(金星人)
  • 22乙酉(午未空亡)(午未天中殺)(火星人)
  • 32乙未(辰巳空亡)(辰巳天中殺)(天王星人)
  • 42乙巳(寅卯空亡)(寅卯天中殺)(木星人)
  • 52乙卯(子丑空亡)(子丑天中殺)(水星人)


空亡・天中殺早見表の図


流年(年運)の空亡は12年周期における準備の期間として捉え、内面に意識を向けて学びの期間とすると良いとされますが、大運における空亡は20年間という長期に渡るので、幼年期、青年期、中年期、晩年期のいずれの年代で巡ってくるかによって見方が異なります。

子丑、寅卯、午未、申酉の場合は、大運空亡の入際か出際で接木運と接します。

辰巳、戌亥の場合は、大運空亡の中心に接木運を含みます。


以上、乙日生まれの大運と十二運、そして接木運と大運空亡についてまとめてみました。

上記の大運図に十干を表示すれば、大運律音や大運納音などもすぐに分かりますね。

本来は十干を表示して通変こそ重視すべきですが、煩雑になるのでここでは控えました。

至らない点も多いと思いますが、参考にしていただける部分がありましたら幸いです。


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