【図解】二十四節気「清明と穀雨」（牡羊座♈後半・牡牛座♉前半）辰月生まれ《四柱推命》
二十四節気「清明と穀雨」
二十四節気における「黄道十二宮（12星座）」と「節月の十二支」の関係を図解しました。
下の図は、外側から「二十四節気」「太陽黄経の度数」「120分割」「黄道十二宮（12星座）」「グレゴリオ暦（現行の暦）の12ヶ月」「節月の十二支」「五行」を表しています。
清明は、太陽黄経15度であるとともに次の節気である穀雨前日までの期間を表し、12星座の牡羊座♈（白羊宮）後半にあたります。
穀雨は、太陽黄経30度であるとともに次の節気である立夏前日までの期間を表し、12星座の牡牛座♉（金牛宮）前半にあたります。
いわゆる星座占いの12星座とは、西洋占星術における太陽星座のことであり、この黄道十二宮を指しています。
黄道十二宮の12の領域（サイン）は、春分点を基準に黄道を12等分したものであり、これは二十四節気の中気で分けられた範囲にあたります。
四柱推命で使用する干支暦は、二十四節気の正節から次の正節前日までの範囲をひと月とする暦であり、12の節月は十二支で表されます。
このように、二十四節気の中気で分けられているのが12星座であり、正節で分けられているのが節月の十二支になります。
辰月
二十四節気の清明から立夏前日までの期間は、四柱推命における「辰月」になります。
辰月は、暦の上では夏の終わりの節月であり、約18日間の土用を含み、初めは木の気が旺じていますが、土用期間には土の気が旺盛になります。
四柱推命の旺相死囚休によると、辰月の初めは旺令「木」、相令「火」、死令「土」、囚令「金」、休令「水」であり、土用期間は旺令「土」、相令「金」、死令「水」、囚令「木」、休令「火」となります。
五行は、一年の季節に対応するものとされ、太陽エネルギーの推移とともにその勢いが変化していくと考えられています。
辰月生まれの命式
四柱推命における辰月生まれの命式は、月柱地支が「辰」になります。
十二支はすなわち五行を内蔵しているとされ、十二支に含まれる十干を蔵干と言います。
下の図は、外側から「二十四節気」「二十四節気のおおよその日付」「120分割」「十二支の蔵干（主な2つの説）」「節月の十二支」「三合会局」を表しています。
月律分野蔵干の比率などには諸説ありますが、ここでは主な2つの説を採用し、辰月の蔵干は「乙9・癸3・戊18」または「乙12・戊18」としています。
四柱推命で使用する干支暦は、年月日時が六十干支で表された暦です。
年月日時のすべてが60の周期で巡りますが、年干と月干支は連動しており5年周期で一致します。
このような干支暦のしくみは、日干と時干支の関係にもあてはまります。
各年干における「辰月」は、以下の通りです。
- 甲年・己年＝戊辰月
- 乙年・庚年＝庚辰月
- 丙年・辛年＝壬辰月
- 丁年・壬年＝甲辰月
- 戊年・癸年＝丙辰月
このように、太陽と地球の関係によって生じる春夏秋冬や朝昼夕夜などの自然の摂理は、陰陽と五行が根幹を成しているというのが四柱推命の考え方になります。
以下、日干別に辰月生まれについて簡単にまとめました。
旺相死囚休を基に、辰月における各日干が「月令を得ているか（旺相）」「月令を得ていないか（死囚休）」を記載しましたが、これは命式判断の一つの目安となるものであり、四柱八字によっては月令を得ていても身弱となり得ますし、月令を得ていなくても身旺となり得るものです。
ちなみに、「身旺・身弱」は吉凶を表すものではありません。
旺相死囚休の表は、以下の通りです。
また、四柱推命は、日干と月支（季節）の関係性を重視するため、月支蔵干から導く通変（月支元命）はその人の本質を表すとされ、命式を解釈する上で目安となるものです。
生まれ日の干支を確認したい方は、下記のリンク先の図に記載していますので、よかったら参考にしてください。
また、二十四節気の日付は、年によって若干異なります。
ページ「生まれ年の暦」において記載していますので、こちらもよかったら参考にしてください。
【日干別】辰月生まれについて
🟩辰月における木（甲乙）は、旺相死囚休によると初めは「旺令」、土用は「囚令」です。
辰月甲（きのえ）日
辰月甲日は、初めは月令を得ていますが、土用は月令は得ていません。
月支蔵干の通変は、「劫財・（印綬）・偏財」です。
月柱の十二運は「衰」であり、算命学では天堂星にあたります。
ちなみに、動物占いの5アニマルの表面の動物は「たぬき」になります。
【図解】四柱推命｜甲日生まれの大運と十二運（動物占い）、接木運、大運空亡など
辰月乙（きのと）日
辰月乙日は、初めは月令を得ていますが、土用は月令は得ていません。
月支蔵干の通変は、「比肩・（偏印）・正財」です。
月柱の十二運は「冠帯」であり、算命学では天南星にあたります。
ちなみに、動物占いの5アニマルの表面の動物は「黒ひょう」になります。
【図解】四柱推命｜乙日生まれの大運と十二運（動物占い）、接木運、大運空亡など
🟥辰月における火（丙丁）は、旺相死囚休によると初めは「相令」、土用は「休令」です。
辰月丙（ひのえ）日
辰月丙日は、初めは月令を得ていますが、土用は月令は得ていません。
月支蔵干の通変は、「印綬・（正官）・食神」です。
月柱の十二運は「冠帯」であり、算命学では天南星にあたります。
ちなみに、動物占いの5アニマルの表面の動物は「黒ひょう」になります。
【図解】四柱推命｜丙日生まれの大運と十二運（動物占い）、接木運、大運空亡など
辰月丁（ひのと）日
辰月丁日は、初めは月令を得ていますが、土用は月令は得ていません。
月支蔵干の通変は、「偏印・（偏官）・傷官」です。
月柱の十二運は「衰」であり、算命学では天堂星にあたります。
ちなみに、動物占いの5アニマルの表面の動物は「たぬき」になります。
【図解】四柱推命｜丁日生まれの大運と十二運（動物占い）、接木運、大運空亡など
🟨辰月における土（戊己）は、旺相死囚休によると初めは「死令」、土用は「旺令」です。
辰月戊（つちのえ）日
辰月戊日は、初めは月令は得ていませんが、土用は月令を得ています。
月支蔵干の通変は、「正官・（正財）・比肩」です。
月柱の十二運は「冠帯」であり、算命学では天南星にあたります。
ちなみに、占いの5アニマルの表面の動物は「黒ひょう」になります。
【図解】四柱推命｜戊日生まれの大運と十二運（動物占い）、接木運、大運空亡など
辰月己（つちのと）日
辰月己日は、初めは月令は得ていませんが、土用は月令を得ています。
月支蔵干の通変は、「偏官・（偏財）・劫財」です。
月柱の十二運は「衰」であり、算命学では天堂星にあたります。
ちなみに、動物占いの5アニマルの表面の動物は「たぬき」になります。
【図解】四柱推命｜己日生まれの「大運」と十二運（動物占い）、接木運、大運空亡など
🟪辰月における金（庚辛）は、旺相死囚休によると初めは「囚令」、土用は「相令」です。
辰月庚（かのえ）日
辰月庚日は、初めは月令は得ていませんが、土用は月令を得ています。
月支蔵干の通変は、「正財・（傷官）・偏印」です。
月柱の十二運は「養」であり、算命学では天印星にあたります。
ちなみに、動物占いの5アニマルの表面の動物は「こじか」になります。
【図解】四柱推命｜庚日生まれの「大運」と十二運（動物占い）、接木運、大運空亡など
辰月辛（かのと）日
辰月辛日は、初めは月令は得ていませんが、土用は月令を得ています。
月支蔵干の通変は、「偏財・（食神）・印綬」です。
月柱の十二運は「墓」であり、算命学では天庫星にあたります。
ちなみに、動物占いの5アニマルの表面の動物は「ひつじ」になります。
【図解】四柱推命｜辛日生まれの大運と十二運（動物占い）、接木運、大運空亡など
🟦辰月における水（壬癸）は、旺相死囚休によると初めは「休令」、土用は「死令」です。
辰月壬（みずのえ）日
辰月壬日は、月令は得ていません。
月支蔵干の通変は、「傷官・（劫財）・偏官」です。
月柱の十二運は「墓」であり、算命学では天庫星にあたります。
ちなみに、動物占いの5アニマルの表面の動物は「ひつじ」になります。
【図解】四柱推命｜壬日生まれの大運と十二運（動物占い）、接木運、大運空亡など
辰月癸（みずのと）日
辰月癸日は、月令は得ていません。
月支蔵干の通変は、「食神・（比肩）・正官」です。
月柱の十二運は「養」であり、算命学では天印星にあたります。
ちなみに、動物占いの5アニマルの表面の動物は「こじか」になります。
【図解】四柱推命｜癸日生まれの大運と十二運（動物占い）、接木運、大運空亡など
以上、四柱推命の「辰月生まれ」ついて簡単にまとめてみました。
月支蔵干の通変は、格局を求める場合などに一つの目安となるものですが、格局は四柱八字全体から日主のあり方をよくみて判断する必要があります。
至らない点も多いと思いますが、少しでも参考にしていただける部分がありましたら幸いです。
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