お知らせ|半年ぶりにブログの更新を再開しました

ご無沙汰しております。 このブログの運営者の mana です。 このページをご覧いただきまして、誠にありがとうございます。 6月から更新が途絶えておりましたが、本日ブログの更新を再開いたしました。 記事の更新を中途半端なところで止めてしまい、大変ご迷惑をおかけいたしました。 また、もしご心配くださっていた方がいらっしゃいましたら、ご心配おかけしてごめんなさい。 ある出来事をきっかけにネット上での活動を控えていたのですが、その間に作っていた 易経 のコンテンツに思いの外没頭してしまいまして、気がついたら半年経っておりました。 このブログでは、元占い師としての知識を活かして 暦のしくみ から延いては 占いのしくみ をまとめたいと思っていますが、すべての基になっているのは 陰陽 であり 易 です。 易経とは、変化の書(Book of Changes)とも呼ばれているように、自然や人生における変化の道理を説いた書物です。 この度、 易経六十四卦・384爻 についての記事を新たに別ブログで公開しましたので、もし 易経 にご興味のある方がいらっしゃいましたら、そちらのブログにもお立ち寄りいただけたら嬉しいです。 とってもマイペースな性格なので、今後も更新が途絶えることが多々あるかと思いますが、気長にお付き合いいただけましたら幸いです。 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。 【易に関するブログ】 Flower Memo ( https://www.flowermemo.com/ ) 易経・易占い 〜 花に寄せて flowermemo.comというドメインは、本来は花関連のWebサイトを作るつもりで2020年頃に取得していたものです。 結局手が回らずに放置していたのですが、今回このような形で使用することにしました。 花には特に詳しいわけではないのですが、いろいろな種類のお花を見るのはとっても好きです。 最近は、一眼レフカメラで花や景色を撮影する練習などもしています。 今までもいくつものブログやサイトを作っては中途半端なまま放置していますが、少しずつメンテナンスしながらマイペースにやっていきたいと思っています。 運営している他のブログやサイトへのリンクは、サイドバーに貼ってあります。 暦は易に通じていますので、上記のブログでも暦に関する記事を投稿するかもしれません。 よかったら、...

1972年の太陰暦|太陰太陽暦(旧暦)と純粋太陰暦〜ラマダン月はいつ?

太陰暦

太陰暦とは、月の満ち欠けの周期(朔望月)でひと月を数える暦です。

太陰とは月のことであり、太陰太陽暦と純粋太陰暦という2つの月の暦があります。

太陰太陽暦は、日本では旧暦と呼ばれている暦です。

純粋太陰暦は、主にヒジュラ暦(イスラム暦)を指します。

以下は、1972年における2つの太陰暦の各月を図解したものです。

左が太陰太陽暦、右が純粋太陰暦です。


1972年の旧暦(太陰太陽暦)とラマダン月


太陰太陽暦と純粋太陰暦

太陰暦は、1朔望月(約29.5日)でひと月を数えますが、太陰太陽暦と純粋太陰暦の最も大きな違いは閏月を設けるか設けないかになります。

太陰太陽暦は、約3年に1回(19年に7回)閏月を設けて季節とのズレを調整します。

※1972年は、閏月が設けられていない年です。

一方、純粋太陰暦は閏月を設けずに12ヶ月を繰り返していきます。

1太陰年は1太陽年よりも約11日短いため、その分徐々に季節とズレていき約33年経つと同じ季節に戻ります。

※1太陽年=約365.242189日

※1太陰年=約354日(約29.5日×12ヶ月)


ラマダン月はいつ?

ヒジュラ暦の第9月は、ラマダン月(断食月)です。

1972年における2つの太陰暦を見ると、旧暦の9月がヒジュラ暦の第9月にあたることがわかります。

1972年の旧暦9月は、手元の万年暦では「10月7日〜11月5日」と記載されています。

しかし、旧暦では29日の小の月と30日の大の月は毎回順序が異なるのに対し、ヒジュラ暦では概ね交互になっています。

また、ヒジュラ暦の1日は日没から始まり、目視により細い三日月を観測することによってラマダンが開始されるため地域によっては1日〜2日程度の誤差が生じる場合もあります。

そのため、両者の日付は完全には一致しないかもしれませんが同じ朔望月であると言えます。


旧暦と和風月名

旧暦の9月は、和風月名では長月と呼ばれています。

このような呼び名(月の異称)は、明治の改暦以降、新暦(グレゴリオ暦)に対してもそのまま使われるようになりました。

しかし、新暦の9月と旧暦の9月では季節にズレがあります。

上の図の旧暦の月の内側に、おおよそのグレゴリオ暦(太陽暦)の範囲を表示していますので新暦と旧暦のズレを確認してみてください。

ちなみに、グレゴリオ暦の元日は毎年二十四節気の小寒の約5日前から始まります。


暦の上の季節

また、上の図ではグレゴリオ暦の内側に十二支を表示しています。

1972年1月1日〜2月4日(節分)の干支は辛亥(かのと・い)で十二支は亥、2月5日(立春)〜12月31日の干支は壬子(みずのえ・ね)で十二支は子ですが、干支は年だけでなく月、日、時刻にも割り当てられています。

月の十二支は二十四節気の正節から次の正節前日までの範囲を指し、四立(立春・立夏・立秋・立冬)によって四季が分けられています。

よって、暦の上の季節は、寅月卯月辰月が春・巳月午月未月が夏・申月酉月戌月が秋・亥月子月丑月が冬になります。

旧暦の月では、1月2月3月が春・4月5月6月が夏・7月8月9月が秋・10月11月12月が冬になります。

ちなみに、前者を節月、後者を暦月と言います。


太陰暦スライドショー

太陰太陽暦(Lunisolar Calendar)と純粋太陰暦(Lunar Calendar)を図解した画像をスライドショーにしました。

100年分の太陰暦の動きから、ラマダン月が約33年で季節を一巡することがわかります。

これにより、「ムスリム(イスラム教を信仰する人々)は同じ季節のラマダンを人生で2度経験する」もしくは「33年ですべての季節のラマダンを経験する」と言われている理由を視覚的に捉えることができます。



現在、私たちはグレゴリオ暦を使用して暮らしていますが、伝統を受け継ぐ人々によって今なお旧暦に基づいた日付による神事や年中行事などが行われています。

使用する暦によって人々の暮らし方は変わってしまうものですね。

学校では暦を学ぶ機会があまりないためか、暦のことをよく知らないという方が多いですが、少しでもご興味を持っていただいて一緒に学んでいけたら嬉しいです。

暦は他にも様々な種類のものがありますので、いろいろな暦を併用していくのも良いですね。


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