【図解】西向く侍(二四六九士)|グレゴリオ暦の「小の月」の覚え方
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西向く侍
西向く侍(にしむくさむらい)とは、「二四六九士」という語呂合わせです。
これは、グレゴリオ暦の「小の月」を覚える方法です。
「士」は武士のことで「さむらい」と読み、「十一」を縦に書くと「士」に似ていることから「11」を表しています。
「西向く士」を覚えておくと「2月、4月、6月、9月、11月」がグレゴリオ暦の「小の月」であることがすぐにわかります。
小の月
グレゴリオ暦における「小の月」とは、日数が「28日、29日、30日」の月のことです。
「31日」の月は「大の月」と言います。
グレゴリオ暦の各月
グレゴリオ暦の各月の日数は以下の通りです。
- 1月=31日
- 2月=28日・29日
- 3月=31日
- 4月=30日
- 5月=31日
- 6月=30日
- 7月=31日
- 8月=31日
- 9月=30日
- 10月=31日
- 11月=30日
- 12月=31日
2月が28日までの年を「平年」、29日までの年を「閏年」と言います。
平年は一年が365日、閏年は366日です。
グレゴリオ暦は太陽暦なので、二十四節気の正節を目安にすると各月はおおよそ以下の時期に固定されています。
- 1月=小寒の約5日前〜立春の約4日前
- 2月=立春の約3日前〜啓蟄の約5日前
- 3月=啓蟄の約4日前〜清明の約5日前
- 4月=清明の約4日前〜立夏の約5日前
- 5月=立夏の約4日前〜芒種の約6日前
- 6月=芒種の約5日前〜小暑の約7日前
- 7月=小暑の約6日前〜立秋の約7日前
- 8月=立秋の約6日前〜白露の約8日前
- 9月=白露の約7日前〜寒露の約8日前
- 10月=寒露の約8日前〜立冬の約7日前
- 11月=立冬の約6日前〜大雪の約7日前
- 12月=大雪の約6日前〜小寒の約6日前
図にすると以下の通りです。
「小の月」である「2月、4月、6月、9月、11月」を強調してみましょう。
グレゴリオ暦はとても精度の高い太陽暦です。
しかし、一年の始まりや月の変わり目などに天文学的な根拠はありません。
また、12ヶ月の区切り方もちょっと不自然なので覚えにくいですよね。
昔は「西向く士」を学校の先生や親が教えてくれました。
でも、現在では学校で教わる機会はあまりないそうです。
覚えておくとちょっと便利なので、是非ご活用ください。
旧暦の月の大小
ちなみに、旧暦(太陰太陽暦)においても「小の月」「大の月」という言葉があります。
旧暦では「29日」までの月を小の月、「30日」までの月を大の月と言います。
そして、各月の日数は固定されていません。
そのため、当時の人々は毎年変わる月の大小を語呂合わせで覚えていたようです。
「西向く士」は、江戸時代の天保8年(1837年)の大小暦を覚える方法として作られたもので、新暦で再利用されたものだそうです。
大小暦 / フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
月の大小 / フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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