【図解】旧暦1月「睦月(むつき)」はいつ?《旧暦スライドショー》
睦月
和風月名である睦月(むつき)は、もともとは旧暦1月の異称です。
日本における旧暦は太陰太陽暦であり、月の満ち欠けの周期でひと月を数えながらも季節とのズレが大きくなり過ぎないよう二十四節気を基に時々閏月を設ける暦です。
閏月の設け方は、二十四節気の中気がポイントになっています。
旧暦1月は、中気の一つである雨水をほぼ含みながらグレゴリオ暦(新暦・太陽暦)における1月下旬から3月中旬頃までの範囲を揺れ動いています。
雨水は、グレゴリオ暦では毎年2月19日頃です。
グレゴリオ暦の2月は、二十四節気の立春の約3日前から啓蟄の約5日前までにあたります。
文字で説明しても分かりづらいと思うので、2023年から2029年までの7年分の旧暦のあり方を図解しました。
睦月の時期を視覚的に捉えてみてください。
ちなみに、旧暦の一年の始まりは立春とされています。
旧暦1月内に雨水はほぼ毎年ありますが、立春はある時とない時があります。
旧暦1月内に立春がある場合を「新年立春」と言います。
旧暦1月内に立春がない場合は、旧暦12月(師走)内に立春があることになります。
そうすると、師走の時点からみて年内に一年のはじまりが来ることになるので「年内立春」と言われます。
また、旧暦1月1日(朔旦)と立春が重なった場合は「朔旦立春」と言います。
2023年の睦月(旧暦1月)
2023年の旧暦1月は、29日までの小の月です。
旧暦(太陰太陽暦)では、29日までの月を小の月、30日までの月を大の月と言います。
2023年の旧暦1月は、グレゴリオ暦では1月22日から2月19日までにあたります。
ちなみに、この年の立春は旧暦1月内にあるので「新年立春」です。
2024年の睦月(旧暦1月)
旧暦:1月1日〜1月29日(小の月)
新暦:2月10日〜3月9日
※年内立春
2025年の睦月(旧暦1月)
旧暦:1月1日〜1月30日(大の月)
新暦:1月29日〜2月27日
※新年立春
2026年の睦月(旧暦1月)
旧暦:1月1日〜1月30日(大の月)
新暦:2月16日〜3月18日
※年内立春
2027年の睦月(旧暦1月)
旧暦:1月1日〜1月29日(小の月)
新暦:2月7日〜3月7日
※年内立春
2028年の睦月(旧暦1月)
旧暦:1月1日〜1月29日(小の月)
新暦:1月27日〜2月24日
※新年立春
2029年の睦月(旧暦1月)
旧暦:1月1日〜1月30日(大の月)
新暦:2月13日〜3月14日
※年内立春
図にすることにより、旧暦のしくみや旧暦の毎年の変化、そして睦月(旧暦1月)の時期を視覚的に捉えてご確認いただけたでしょうか。
太陰太陽暦のしくみ
太陰太陽暦のしくみをより視覚的に捉えていただけるよう動画を作ってみました。
旧暦1月に注目して、本来の睦月のあり方や季節感をご覧になってみてください。
太陰太陽暦のしくみ《旧暦スライドショー》lunisolar calendar 1940-1949
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