投稿

【図解】Passover 2025|旧暦とユダヤ暦(太陰太陽暦)〜 過越の祭りはいつ?

イメージ
Passover 2025 西暦2025年の「過越の祭り」について、暦の観点からまとめました。 過越の祭りは、旧約聖書の「出エジプト記」に由来するユダヤ教のお祭りです。 英語ではPassover(パスオーバー)、ヘブライ語ではPesach(ペサハ)と言います。 下の図は、西暦2025年における過越祭の時期を図解したものです。 外側から「グレゴリオ暦の月」「1月1日(水曜日)〜12月31日(水曜日)の365日間」「ユダヤ暦の ニサンの月 と過越祭」「新月・満月」を表しています。 過越の祭りは、太陰太陽暦であるユダヤ暦(ヘブライ暦)のニサンの月の14日目に準備が行われ、15日目の「過越祭」から約1週間の「種なしパンの祭り」へ続きます。 西暦2025年においては、おそらく主にイスラエル国内において4月12日から準備が行われ、4月13日(日曜日)の夕方にパサハが始まると思われます。 一般的に、初日は各家庭で出エジプトを想起させる正餐「セデル」が催され、翌日からマッツァという種なしパンを食べる除酵祭、さらに過越祭の後の最初の安息日(金曜日の日没〜土曜日の日没)の翌日(日曜日)に大麦の初穂を捧げる「初穂の祭り」、そして初穂の祭りから7週目の日曜日には小麦の収穫を祝うシャブオット(七週の祭り)が行われます。 これらの祭りは、旧約聖書の「レビ記」に記述のある「7つの例祭」の内の4つの例祭にあたります。 西暦2025年のユダヤ暦 下の図は、西暦2025年における「 ユダヤ暦の月 」を図解したものです。 外側から「二十四節気」「日本における二十四節気の日付」「ユダヤ暦の月」「グレゴリオ暦の月」「十二支による月」「暦の上の季節」を表しています。 ユダヤ暦は、新年の始まり(正月)を「ニサンの月」とする宗教暦(教暦・新暦)と「ティシュリーの月」とする政治暦(政暦・旧暦)がありますが、現在のイスラエルでは政暦を公式の暦としており、ニサンの月はユダヤ暦の7月になります。 ユダヤ暦の創世紀元は、紀元前3761年10月7日とされており、西暦に3760を足した年数が紀元年となるため、西暦2025年においてはエルール月までがユダヤ暦5785年、ティシュリー月からがユダヤ暦5786年となります。 また、ティシュリー月の満月の頃には、「過越祭」「七週の祭り」と並ぶユダヤ三大祭りの一つである「仮庵の祭り(スコ...

西暦2025年の太陰暦|太陰太陽暦(旧暦)と純粋太陰暦〜ラマダン月はいつ?

イメージ
太陰暦 太陰暦とは、月の満ち欠けの周期(朔望月)でひと月を数える暦です。 太陰とは月のことであり、太陰太陽暦と純粋太陰暦という2つの月の暦があります。 太陰太陽暦は、日本では旧暦と呼ばれている暦です。 純粋太陰暦は、主にヒジュラ暦(イスラム暦)を指します。 以下は、西暦2025年における2つの太陰暦の各月を図解したものです。 左が太陰太陽暦、右が純粋太陰暦です。 太陰太陽暦と純粋太陰暦 太陰暦は、1朔望月(約29.5日)でひと月を数えますが、太陰太陽暦と純粋太陰暦の最も大きな違いは閏月を設けるか設けないかになります。 太陰太陽暦は、約3年に1回(19年に7回)閏月を設けて季節とのズレを調整します。 ※2025年は、閏6月が設けられている年です。 一方、純粋太陰暦は閏月を設けずに12ヶ月を繰り返していきます。 1太陰年は1太陽年よりも約11日短いため、その分徐々に季節とズレていき約33年経つと同じ季節に戻ります。 ※1太陽年=約365.242189日 ※1太陰年=約354日(約29.5日×12ヶ月) ラマダン月はいつ? ヒジュラ暦の第9月は、ラマダン月(断食月)です。 西暦2025年における2つの太陰暦を見ると、旧暦の2月がヒジュラ暦の第9月にあたることがわかります。 この年の旧暦2月は、手元の万年暦では「2月28日〜3月28日」と記載されています。 しかし、旧暦では29日の小の月と30日の大の月は毎回順序が異なるのに対し、ヒジュラ暦では概ね交互になっています。 また、ヒジュラ暦の1日は日没から始まり、目視により細い三日月を観測することによってラマダンが開始されるため地域によっては1日〜2日程度の誤差が生じる場合もあります。 そのため、両者の日付は完全には一致しないかもしれませんが同じ朔望月であると言えます。 旧暦と和風月名 旧暦の2月は、和風月名では如月と呼ばれています。 このような呼び名(月の異称)は、明治の改暦以降、新暦(グレゴリオ暦)に対してもそのまま使われるようになりました。 しかし、新暦の2月と旧暦の2月では季節にズレがあります。 上の図の旧暦の月の内側に、おおよそのグレゴリオ暦(太陽暦)の範囲を表示していますので新暦と旧暦のズレを確認してみてください。 ちなみに、グレゴリオ暦の元日は毎年二十四節気の小寒の約5日前から始まります。 暦の上の季節 また、上の...

西暦2024年の太陰暦|太陰太陽暦(旧暦)と純粋太陰暦〜ラマダン月はいつ?

イメージ
太陰暦 太陰暦とは、月の満ち欠けの周期(朔望月)でひと月を数える暦です。 太陰とは月のことであり、太陰太陽暦と純粋太陰暦という2つの月の暦があります。 太陰太陽暦は、日本では旧暦と呼ばれている暦です。 純粋太陰暦は、主にヒジュラ暦(イスラム暦)を指します。 以下は、西暦2024年における2つの太陰暦の各月を図解したものです。 左が太陰太陽暦、右が純粋太陰暦です。 太陰太陽暦と純粋太陰暦 太陰暦は、1朔望月(約29.5日)でひと月を数えますが、太陰太陽暦と純粋太陰暦の最も大きな違いは閏月を設けるか設けないかになります。 太陰太陽暦は、約3年に1回(19年に7回)閏月を設けて季節とのズレを調整します。 ※2024年は、閏月が設けられていない年です。 一方、純粋太陰暦は閏月を設けずに12ヶ月を繰り返していきます。 1太陰年は1太陽年よりも約11日短いため、その分徐々に季節とズレていき約33年経つと同じ季節に戻ります。 ※1太陽年=約365.242189日 ※1太陰年=約354日(約29.5日×12ヶ月) ラマダン月はいつ? ヒジュラ暦の第9月は、ラマダン月(断食月)です。 西暦2024年における2つの太陰暦を見ると、旧暦の2月がヒジュラ暦の第9月にあたることがわかります。 この年の旧暦2月は、手元の万年暦では「3月10日〜4月8日」と記載されています。 しかし、旧暦では29日の小の月と30日の大の月は毎回順序が異なるのに対し、ヒジュラ暦では概ね交互になっています。 また、ヒジュラ暦の1日は日没から始まり、目視により細い三日月を観測することによってラマダンが開始されるため地域によっては1日〜2日程度の誤差が生じる場合もあります。 そのため、両者の日付は完全には一致しないかもしれませんが同じ朔望月であると言えます。 旧暦と和風月名 旧暦の2月は、和風月名では如月と呼ばれています。 このような呼び名(月の異称)は、明治の改暦以降、新暦(グレゴリオ暦)に対してもそのまま使われるようになりました。 しかし、新暦の2月と旧暦の2月では季節にズレがあります。 上の図の旧暦の月の内側に、おおよそのグレゴリオ暦(太陽暦)の範囲を表示していますので新暦と旧暦のズレを確認してみてください。 ちなみに、グレゴリオ暦の元日は毎年二十四節気の小寒の約5日前から始まります。 暦の上の季節 また、上の図...

西暦2023年の太陰暦|太陰太陽暦(旧暦)と純粋太陰暦〜ラマダン月はいつ?

イメージ
太陰暦 太陰暦とは、月の満ち欠けの周期(朔望月)でひと月を数える暦です。 太陰とは月のことであり、太陰太陽暦と純粋太陰暦という2つの月の暦があります。 太陰太陽暦は、日本では旧暦と呼ばれている暦です。 純粋太陰暦は、主にヒジュラ暦(イスラム暦)を指します。 以下は、西暦2023年における2つの太陰暦の各月を図解したものです。 左が太陰太陽暦、右が純粋太陰暦です。 太陰太陽暦と純粋太陰暦 太陰暦は、1朔望月(約29.5日)でひと月を数えますが、太陰太陽暦と純粋太陰暦の最も大きな違いは閏月を設けるか設けないかになります。 太陰太陽暦は、約3年に1回(19年に7回)閏月を設けて季節とのズレを調整します。 ※2023年は、閏2月が設けられている年です。 一方、純粋太陰暦は閏月を設けずに12ヶ月を繰り返していきます。 1太陰年は1太陽年よりも約11日短いため、その分徐々に季節とズレていき約33年経つと同じ季節に戻ります。 ※1太陽年=約365.242189日 ※1太陰年=約354日(約29.5日×12ヶ月) ラマダン月はいつ? ヒジュラ暦の第9月は、ラマダン月(断食月)です。 西暦2023年における2つの太陰暦を見ると、旧暦の閏2月がヒジュラ暦の第9月にあたることがわかります。 この年の旧暦閏2月は、手元の万年暦では「3月22日〜4月19日」と記載されています。 しかし、旧暦では29日の小の月と30日の大の月は毎回順序が異なるのに対し、ヒジュラ暦では概ね交互になっています。 また、ヒジュラ暦の1日は日没から始まり、目視により細い三日月を観測することによってラマダンが開始されるため地域によっては1日〜2日程度の誤差が生じる場合もあります。 そのため、両者の日付は完全には一致しないかもしれませんが同じ朔望月であると言えます。 旧暦と和風月名 旧暦の2月は、和風月名では如月と呼ばれています。 このような呼び名(月の異称)は、明治の改暦以降、新暦(グレゴリオ暦)に対してもそのまま使われるようになりました。 しかし、新暦の2月と旧暦の2月では季節にズレがあります。 上の図の旧暦の月の内側に、おおよそのグレゴリオ暦(太陽暦)の範囲を表示していますので新暦と旧暦のズレを確認してみてください。 ちなみに、グレゴリオ暦の元日は毎年二十四節気の小寒の約5日前から始まります。 暦の上の季節 また、...

西暦2022年の太陰暦|太陰太陽暦(旧暦)と純粋太陰暦〜ラマダン月はいつ?

イメージ
太陰暦 太陰暦とは、月の満ち欠けの周期(朔望月)でひと月を数える暦です。 太陰とは月のことであり、太陰太陽暦と純粋太陰暦という2つの月の暦があります。 太陰太陽暦は、日本では旧暦と呼ばれている暦です。 純粋太陰暦は、主にヒジュラ暦(イスラム暦)を指します。 以下は、西暦2022年における2つの太陰暦の各月を図解したものです。 左が太陰太陽暦、右が純粋太陰暦です。 太陰太陽暦と純粋太陰暦 太陰暦は、1朔望月(約29.5日)でひと月を数えますが、太陰太陽暦と純粋太陰暦の最も大きな違いは閏月を設けるか設けないかになります。 太陰太陽暦は、約3年に1回(19年に7回)閏月を設けて季節とのズレを調整します。 ※2022年は、閏月が設けられていない年です。 一方、純粋太陰暦は閏月を設けずに12ヶ月を繰り返していきます。 1太陰年は1太陽年よりも約11日短いため、その分徐々に季節とズレていき約33年経つと同じ季節に戻ります。 ※1太陽年=約365.242189日 ※1太陰年=約354日(約29.5日×12ヶ月) ラマダン月はいつ? ヒジュラ暦の第9月は、ラマダン月(断食月)です。 西暦2022年における2つの太陰暦を見ると、旧暦の3月がヒジュラ暦の第9月にあたることがわかります。 この年の旧暦3月は、手元の万年暦では「4月1日〜4月30日」と記載されています。 しかし、旧暦では29日の小の月と30日の大の月は毎回順序が異なるのに対し、ヒジュラ暦では概ね交互になっています。 また、ヒジュラ暦の1日は日没から始まり、目視により細い三日月を観測することによってラマダンが開始されるため地域によっては1日〜2日程度の誤差が生じる場合もあります。 そのため、両者の日付は完全には一致しないかもしれませんが同じ朔望月であると言えます。 旧暦と和風月名 旧暦の3月は、和風月名では弥生と呼ばれています。 このような呼び名(月の異称)は、明治の改暦以降、新暦(グレゴリオ暦)に対してもそのまま使われるようになりました。 しかし、新暦の3月と旧暦の3月では季節にズレがあります。 上の図の旧暦の月の内側に、おおよそのグレゴリオ暦(太陽暦)の範囲を表示していますので新暦と旧暦のズレを確認してみてください。 ちなみに、グレゴリオ暦の元日は毎年二十四節気の小寒の約5日前から始まります。 暦の上の季節 また、上の図...

西暦2021年の太陰暦|太陰太陽暦(旧暦)と純粋太陰暦〜ラマダン月はいつ?

イメージ
太陰暦 太陰暦とは、月の満ち欠けの周期(朔望月)でひと月を数える暦です。 太陰とは月のことであり、太陰太陽暦と純粋太陰暦という2つの月の暦があります。 太陰太陽暦は、日本では旧暦と呼ばれている暦です。 純粋太陰暦は、主にヒジュラ暦(イスラム暦)を指します。 以下は、西暦2021年における2つの太陰暦の各月を図解したものです。 左が太陰太陽暦、右が純粋太陰暦です。 太陰太陽暦と純粋太陰暦 太陰暦は、1朔望月(約29.5日)でひと月を数えますが、太陰太陽暦と純粋太陰暦の最も大きな違いは閏月を設けるか設けないかになります。 太陰太陽暦は、約3年に1回(19年に7回)閏月を設けて季節とのズレを調整します。 ※2021年は、閏月が設けられていない年です。 一方、純粋太陰暦は閏月を設けずに12ヶ月を繰り返していきます。 1太陰年は1太陽年よりも約11日短いため、その分徐々に季節とズレていき約33年経つと同じ季節に戻ります。 ※1太陽年=約365.242189日 ※1太陰年=約354日(約29.5日×12ヶ月) ラマダン月はいつ? ヒジュラ暦の第9月は、ラマダン月(断食月)です。 西暦2021年における2つの太陰暦を見ると、旧暦の3月がヒジュラ暦の第9月にあたることがわかります。 この年の旧暦3月は、手元の万年暦では「4月12日〜5月11日」と記載されています。 しかし、旧暦では29日の小の月と30日の大の月は毎回順序が異なるのに対し、ヒジュラ暦では概ね交互になっています。 また、ヒジュラ暦の1日は日没から始まり、目視により細い三日月を観測することによってラマダンが開始されるため地域によっては1日〜2日程度の誤差が生じる場合もあります。 そのため、両者の日付は完全には一致しないかもしれませんが同じ朔望月であると言えます。 旧暦と和風月名 旧暦の3月は、和風月名では弥生と呼ばれています。 このような呼び名(月の異称)は、明治の改暦以降、新暦(グレゴリオ暦)に対してもそのまま使われるようになりました。 しかし、新暦の3月と旧暦の3月では季節にズレがあります。 上の図の旧暦の月の内側に、おおよそのグレゴリオ暦(太陽暦)の範囲を表示していますので新暦と旧暦のズレを確認してみてください。 ちなみに、グレゴリオ暦の元日は毎年二十四節気の小寒の約5日前から始まります。 暦の上の季節 また、上の...

【図解】二十四節気「立冬と小雪」(蠍座♏後半・射手座♐前半)亥月生まれ《四柱推命》

イメージ
二十四節気「立冬と小雪」 二十四節気における「黄道十二宮(12星座)」と「節月の十二支」の関係を図解しました。 下の図は、外側から「二十四節気」「太陽黄経の度数」「120分割」「黄道十二宮(12星座)」「グレゴリオ暦(現行の暦)の12ヶ月」「節月の十二支」「五行」を表しています。 立冬は、太陽黄経225度であるとともに次の節気である小雪前日までの期間を表し、12星座の蠍座♏(天蝎宮)後半にあたります。 小雪は、太陽黄経240度であるとともに次の節気である大雪前日までの期間を表し、12星座の射手座♐(人馬宮)前半にあたります。 いわゆる星座占いの12星座とは、西洋占星術における太陽星座のことであり、この黄道十二宮を指しています。 黄道十二宮の12の領域(サイン)は、春分点を基準に黄道を12等分したものであり、これは二十四節気の中気で分けられた範囲にあたります。 四柱推命で使用する干支暦は、二十四節気の正節から次の正節前日までの範囲をひと月とする暦であり、12の節月は十二支で表されます。 このように、二十四節気の中気で分けられているのが12星座であり、正節で分けられているのが節月の十二支になります。 【図解】二十四節気|「正節」と「中気」とは? 亥月 二十四節気の立冬から大雪前日までの期間は、四柱推命における「亥月」になります。 亥月は、暦の上では冬のはじまりの節月であり、水の気が旺盛です。 四柱推命の旺相死囚休によると、亥月は旺令「水」、相令「木」、死令「火」、囚令「土」、休令「金」となります。 五行は、一年の季節に対応するものとされ、太陽エネルギーの推移とともにその勢いが変化していくと考えられています。 亥月生まれの命式 四柱推命における亥月生まれの命式は、月柱地支が「亥」になります。 十二支はすなわち五行を内蔵しているとされ、十二支に含まれる十干を蔵干と言います。 下の図は、外側から「二十四節気」「二十四節気のおおよその日付」「120分割」「十二支の蔵干(主な2つの説)」「節月の十二支」「三合会局」を表しています。 月律分野蔵干の比率などには諸説ありますが、ここでは主な2つの説を採用し、亥月の蔵干は「戊7・甲7・壬16」または「壬30」としています。 四柱推命で使用する干支暦は、年月日時が六十干支で表された暦です。 年月日時のすべてが60の周期で巡りますが、年干と...

西暦2020年の太陰暦|太陰太陽暦(旧暦)と純粋太陰暦〜ラマダン月はいつ?

イメージ
太陰暦 太陰暦とは、月の満ち欠けの周期(朔望月)でひと月を数える暦です。 太陰とは月のことであり、太陰太陽暦と純粋太陰暦という2つの月の暦があります。 太陰太陽暦は、日本では旧暦と呼ばれている暦です。 純粋太陰暦は、主にヒジュラ暦(イスラム暦)を指します。 以下は、西暦2020年における2つの太陰暦の各月を図解したものです。 左が太陰太陽暦、右が純粋太陰暦です。 太陰太陽暦と純粋太陰暦 太陰暦は、1朔望月(約29.5日)でひと月を数えますが、太陰太陽暦と純粋太陰暦の最も大きな違いは閏月を設けるか設けないかになります。 太陰太陽暦は、約3年に1回(19年に7回)閏月を設けて季節とのズレを調整します。 ※2020年は、閏4月が設けられている年です。 一方、純粋太陰暦は閏月を設けずに12ヶ月を繰り返していきます。 1太陰年は1太陽年よりも約11日短いため、その分徐々に季節とズレていき約33年経つと同じ季節に戻ります。 ※1太陽年=約365.242189日 ※1太陰年=約354日(約29.5日×12ヶ月) ラマダン月はいつ? ヒジュラ暦の第9月は、ラマダン月(断食月)です。 西暦2020年における2つの太陰暦を見ると、旧暦の4月がヒジュラ暦の第9月にあたることがわかります。 この年の旧暦4月は、手元の万年暦では「4月23日〜5月22日」と記載されています。 しかし、旧暦では29日の小の月と30日の大の月は毎回順序が異なるのに対し、ヒジュラ暦では概ね交互になっています。 また、ヒジュラ暦の1日は日没から始まり、目視により細い三日月を観測することによってラマダンが開始されるため地域によっては1日〜2日程度の誤差が生じる場合もあります。 そのため、両者の日付は完全には一致しないかもしれませんが同じ朔望月であると言えます。 旧暦と和風月名 旧暦の4月は、和風月名では卯月と呼ばれています。 このような呼び名(月の異称)は、明治の改暦以降、新暦(グレゴリオ暦)に対してもそのまま使われるようになりました。 しかし、新暦の4月と旧暦の4月では季節にズレがあります。 上の図の旧暦の月の内側に、おおよそのグレゴリオ暦(太陽暦)の範囲を表示していますので新暦と旧暦のズレを確認してみてください。 ちなみに、グレゴリオ暦の元日は毎年二十四節気の小寒の約5日前から始まります。 暦の上の季節 また、上の...

【図解】二十四節気「寒露と霜降」(天秤座♎後半・蠍座♏前半)戌月生まれ《四柱推命》

イメージ
二十四節気「寒露と霜降」 二十四節気における「黄道十二宮(12星座)」と「節月の十二支」の関係を図解しました。 下の図は、外側から「二十四節気」「太陽黄経の度数」「120分割」「黄道十二宮(12星座)」「グレゴリオ暦(現行の暦)の12ヶ月」「節月の十二支」「五行」を表しています。 寒露は、太陽黄経195度であるとともに次の節気である霜降前日までの期間を表し、12星座の天秤座♎(天秤宮)後半にあたります。 霜降は、太陽黄経210度であるとともに次の節気である立冬前日までの期間を表し、12星座の蠍座♏(天蝎宮)前半にあたります。 いわゆる星座占いの12星座とは、西洋占星術における太陽星座のことであり、この黄道十二宮を指しています。 黄道十二宮の12の領域(サイン)は、春分点を基準に黄道を12等分したものであり、これは二十四節気の中気で分けられた範囲にあたります。 四柱推命で使用する干支暦は、二十四節気の正節から次の正節前日までの範囲をひと月とする暦であり、12の節月は十二支で表されます。 このように、二十四節気の中気で分けられているのが12星座であり、正節で分けられているのが節月の十二支になります。 【図解】二十四節気|「正節」と「中気」とは? 戌月 二十四節気の寒露から立冬前日までの期間は、四柱推命における「戌月」になります。 戌月は、暦の上では夏の終わりの節月であり、約18日間の土用を含み、初めは金の気が旺じていますが、土用期間には土の気が旺盛になります。 四柱推命の旺相死囚休によると、戌月の初めは旺令「金」、相令「水」、死令「木」、囚令「火」、休令「土」であり、土用期間は旺令「土」、相令「金」、死令「水」、囚令「木」、休令「火」となります。 五行は、一年の季節に対応するものとされ、太陽エネルギーの推移とともにその勢いが変化していくと考えられています。 戌月生まれの命式 四柱推命における戌月生まれの命式は、月柱地支が「戌」になります。 十二支はすなわち五行を内蔵しているとされ、十二支に含まれる十干を蔵干と言います。 下の図は、外側から「二十四節気」「二十四節気のおおよその日付」「120分割」「十二支の蔵干(主な2つの説)」「節月の十二支」「三合会局」を表しています。 月律分野蔵干の比率などには諸説ありますが、ここでは主な2つの説を採用し、戌月の蔵干は「辛9・丁3・戊...

西暦2019年の太陰暦|太陰太陽暦(旧暦)と純粋太陰暦〜ラマダン月はいつ?

イメージ
太陰暦 太陰暦とは、月の満ち欠けの周期(朔望月)でひと月を数える暦です。 太陰とは月のことであり、太陰太陽暦と純粋太陰暦という2つの月の暦があります。 太陰太陽暦は、日本では旧暦と呼ばれている暦です。 純粋太陰暦は、主にヒジュラ暦(イスラム暦)を指します。 以下は、西暦2019年における2つの太陰暦の各月を図解したものです。 左が太陰太陽暦、右が純粋太陰暦です。 太陰太陽暦と純粋太陰暦 太陰暦は、1朔望月(約29.5日)でひと月を数えますが、太陰太陽暦と純粋太陰暦の最も大きな違いは閏月を設けるか設けないかになります。 太陰太陽暦は、約3年に1回(19年に7回)閏月を設けて季節とのズレを調整します。 ※2019年は、閏月が設けられていない年です。 一方、純粋太陰暦は閏月を設けずに12ヶ月を繰り返していきます。 1太陰年は1太陽年よりも約11日短いため、その分徐々に季節とズレていき約33年経つと同じ季節に戻ります。 ※1太陽年=約365.242189日 ※1太陰年=約354日(約29.5日×12ヶ月) ラマダン月はいつ? ヒジュラ暦の第9月は、ラマダン月(断食月)です。 西暦2019年における2つの太陰暦を見ると、旧暦の4月がヒジュラ暦の第9月にあたることがわかります。 この年の旧暦4月は、手元の万年暦では「5月5日〜6月2日」と記載されています。 しかし、旧暦では29日の小の月と30日の大の月は毎回順序が異なるのに対し、ヒジュラ暦では概ね交互になっています。 また、ヒジュラ暦の1日は日没から始まり、目視により細い三日月を観測することによってラマダンが開始されるため地域によっては1日〜2日程度の誤差が生じる場合もあります。 そのため、両者の日付は完全には一致しないかもしれませんが同じ朔望月であると言えます。 旧暦と和風月名 旧暦の4月は、和風月名では卯月と呼ばれています。 このような呼び名(月の異称)は、明治の改暦以降、新暦(グレゴリオ暦)に対してもそのまま使われるようになりました。 しかし、新暦の4月と旧暦の4月では季節にズレがあります。 上の図の旧暦の月の内側に、おおよそのグレゴリオ暦(太陽暦)の範囲を表示していますので新暦と旧暦のズレを確認してみてください。 ちなみに、グレゴリオ暦の元日は毎年二十四節気の小寒の約5日前から始まります。 暦の上の季節 また、上の図で...

このブログを検索

すべてのラベル

.1970年代40 .1980年代40 .1990年代40 .2000年代40 .2010年代40 .2020年代36 *01婁宿3 *02胃宿3 *03昴宿3 *04畢宿3 *05觜宿3 *06参宿3 *07井宿3 *08鬼宿3 *09柳宿3 *10星宿3 *11張宿3 *12翼宿3 *13軫宿3 *14角宿3 *15亢宿3 *16氐宿3 *17房宿3 *18心宿3 *19尾宿3 *20箕宿3 *21斗宿3 *22女宿3 *23虚宿3 *24危宿3 *25室宿3 *26壁宿3 *27奎宿3 00冬至(子月・中気)1 01小寒(丑月・正節)1 02大寒(丑月・中気)1 03立春(寅月・正節)4 04雨水(寅月・中気)1 05啓蟄(卯月・正節)1 06春分(卯月・中気)1 07清明(辰月・正節)1 08穀雨(辰月・中気)1 09立夏(巳月・正節)1 10小満(巳月・中気)1 11芒種(午月・正節)1 12夏至(午月・中気)1 12星座12 13小暑(未月・正節)1 14大暑(未月・中気)1 15立秋(申月・正節)1 16処暑(申月・中気)1 17白露(酉月・正節)1 18秋分(酉月・中気)1 19寒露(戌月・正節)1 20霜降(戌月・中気)1 21立冬(亥月・正節)1 22小雪(亥月・中気)1 23大雪(子月・正節)1 24時間1 Passover1 えと・年齢14 お知らせ1 プラネタリーアワー9 ユダヤ暦1 ラマダン月12 易経1 陰陽1 干支(十干十二支)4 干支01【子】1 干支02【丑】1 干支03【寅】1 干支04【卯】1 干支05【辰】1 干支06【巳】1 干支07【午】1 干支08【未】1 干支09【申】1 干支10【酉】1 干支11【戌】1 干支12【亥】1 干支番号2 旧暦(太陰太陽暦)8 旧暦01月(睦月)1 旧暦02月(如月)1 旧暦03月(弥生)2 旧暦04月(卯月)1 旧暦05月(皐月)1 旧暦06月(水無月)1 旧暦07月(文月)1 旧暦08月(葉月)1 旧暦09月(長月)1 旧暦10月(神無月)1 旧暦11月(霜月)1 旧暦12月(師走)1 旧暦スライドショー12 旧暦と宿曜1 旧暦の月:和風月名13 旧暦の誕生日1 九星気学:本命星1 月の異称1 算命学10 四柱推命1 四柱推命・旺相死囚休12 四柱推命の大運と十二運10 時刻と二十四節気と十二支25 十二運・動物占い12 十二支4 宿曜・本命宿1 宿曜:27宿と28宿の違い28 宿曜:月宿傍通暦1 宿曜:二十八宿3 宿曜:凌犯期間(七曜陵逼)4 宿曜と旧暦1 宿曜と曜日1 宿曜占星術:六害宿4 宿曜占星術:六害宿202427 宿曜占星術:六害宿202527 新暦:グレゴリオ暦(太陽暦)5 新暦と旧暦2 数字・計算4 生まれ日の干支(四柱推命の日柱)90 生まれ日の曜日91 生まれ年の暦(干支・命式・九星・年齢・旧暦・宿曜)91 西向く侍1 西暦1 太陰暦(太陰太陽暦・純粋太陰暦)98 動物占い10 二至二分・四立・八節2 二十四節気10 二十四節気:正節と中気2 二十四節気:節分1 二十四節気(季節)5 日の吉凶:一粒万倍日1 年号(昭和・平成・令和)1 年齢:十二支別13 年齢:数え年2 年齢:満年齢1 平年・閏年2 方位・方角1 曜日2 曜日と十二支1 曜日と宿曜2 1 六星占術10
もっと見る